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水素社会実現の課題とは

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近年国内外問わず巨大台風や大規模、長期間の山火事等の大災害が頻発している。 その原因は急激な気候の変動や不安定化だが、そのさらに元凶となるのが石炭や石油を燃焼させる火力発電や大規模農業による、二酸化炭素やメタン等の温室効果ガスの大気中への大量排出である。 これらの発電や農業は現在の人間の社会活動を営むために必要なものではあるが、その方法を全く変えなければ気候変動はますます激しく人間の生活はますます厳しくなるだろう。 その方法のひとつとして注目されるのが、エネルギー生産に用いるのをこれまでの石炭や石油から水素に切り替えようというものである。 水素は燃焼させて酸素と化学合成させても二酸化炭素でなく水しか排出しない環境に優しい燃料だが、その生産手段に多くの課題を抱えている。 現在の水素の主な生産手段は天然ガスと酸素の化学反応であるが、これは水素以外に二酸化炭素も生成するうえに化学反応に用いる電気エネルギーの生産でも二酸化炭素を発生させてしまうため逆に二酸化炭素の搬出を助長するという本末転倒の結果となってしまう。 これを防ぐには化学反応を水の電気分解に変えることとその反応のためのエネルギーを太陽光、風力発電に変える必要がある。 いずれもすぐにできることではないが今後の地球環境の悪化の防止と改善のために一刻も早い技術の進歩を期待したい。
ギークジョブ 大学生